トランジションって何？

トランジション・タウンは世界各地に広がる草の根市民活動です。2005年にイギリスのトットネスで始まり、世界で2000か所、日本では現在60ほどのグループがあると言われています。トランジション・タウンの「トランジション」は「移行」を意味します。異常な気象、廃棄物の汚染、経済格差が嫌でも目につき、ひとたびエネルギーの供給が止まれば深刻なピンチを迎えてしまう不安定な社会から、外部からの衝撃にも軽やかに対応できる社会、持続可能な社会への移行です。持続可能な社会へ移行していくために、市民が自発的に地域の暮らしを考え、行動し、意識をもって日々の暮らし方を変えていこうとする、実践的な提案活動です。今暮らしている街で、それぞれの地域が持つ資源をみつけて活かすこと、地域の中に親しい間柄を作りながら　協力して住みやすい街に変えてゆくことを、ゆるやかにやってゆく方法をみんなでみつけ、作ってゆきます。どんなことに取り組むかはメンバーの創意にゆだねられています。

（画像は日本で発行されている単行本「トランジション・ハンドブック」の表紙）